4つの即興曲(よっつのそっきょうきょく、Impromptus)作品90、D899は、フランツ・シューベルトが晩年、1827年頃に作曲したピアノ独奏曲。構成的な追求よりも自由な旋律美を優先させている。 第4曲、変イ長調。変イ短調のアルペジョが徐々に変イ長調に変化していく。演奏も比較的容易で親しまれている。左手のバリトンが美しい。中間部はエンハーモニックな下属調の嬰ハ短調で、暗い情熱が迸る。
ピアノ名曲110選(グレードC) [ ドレミ楽譜出版社 ]