19世紀のヨーロッパでは狩猟は王侯貴族たちの最大の娯楽でした。モーツァルトの弦楽四重奏曲第17番「狩」、メンデルスゾーンの無言歌「狩の歌」など、狩りを題材にしたクラシック作品は数え切れないほど存在します。狩りにつきものの角笛——のちにオーケストラのホルンへと進化した楽器——の響きが、作曲家たちの創作意欲を刺激したのでしょう。
作曲者グスタフ・メルケル(1827-1885)はドイツのオルガニスト・作曲家。若い頃にシューマンに作曲を学び、その後ドレスデンで教会オルガニストとして活躍しました。オルガン曲を数多く残し、ロマン派ドイツのオルガン音楽史では重要な存在です。
この曲は師シューマンの「楽しい農夫」によく似ています。同じヘ長調で、陽気な雰囲気も共通。ただし「楽しい狩人」には狩猟ホルンを模した音型があちこちに現れ、狩りの情景を描き出します。曲の中ほどに登場する「Echo」は、こちらがホルンで合図を送ると遥か彼方から返ってくる「こだま」の描写。強弱の対比をしっかりつけて、山々に響きわたる様子を表現しましょう。
| 難易度 | A |
|---|---|
| ページ数 | 2 ページ |
| MIDI | ![]() |
| ライセンス | Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 |
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